結さつ療法とは、内痔核のいぼ痔の治療に行われている最も一般的な方法です。特殊な器具でいぼ痔をつまみ、輪ゴムなどでいぼ痔の痔核の根元を縛り、痔核を壊死、腐らせて落とします。壊死した痔核は1〜2週間ほどで脱落し、輪ゴムと一緒に便に混じって排泄されます。結さつ療法は、手術時間が15〜30分と短く、日帰りでできる場合がほとんど。内痔核には神経がないので痛みがなく、出血もありません。そのため、手術後、すぐに通常の生活を送ることができます。しかし、内痔核のすべてが取れるとは限りません。また、外痔核を伴う場合や、大きすぎる内痔核、注射療法などで硬化してしまった内痔核には結さつ療法ができないこともあります。手術痕の回復が遅いこともデメリットといえ、ゴムが取れた後、軟膏などで傷を感染から保護しながら治していきますが、まれに細菌などによって炎症を起こすこともあります。結さつ療法はいぼ痔のほか、痔ろうでも行われます。痔ろう(あな痔)とは、肛門と直腸の境目である波状線のくぼみ部分に細菌が入り込んで化膿し、肛門の周囲におできができます。このおできがやぶれ、腸から肛門とは別の穴ができ、貫通したものが痔ろうです。痔ろうの結さつ療法では、膿の通り道に輪ゴムを通して強く縛ります。1〜2週間でおできと一緒に輪ゴムが取れるので、傷を軟膏やタンポンガーゼで感染から保護しながら治していきます。結さつ療法は、30年ほど前から行われており、熟練した医師も多く、安心して受けることができる、信頼性のある治療法と言えるでしょうー